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PC「素晴らしき日々~不連続存在~(&終ノ空)」(ケロQ)

《2014-02-25》   
[ADV]



※考察じゃないよ!!!
 

注意以下、『素晴らしき日々』『終ノ空』のネタバレを含みます。ご注意ください。


この夢の世界であなたと過ごした時間は間違いなく、
                  素晴らしき日々でした。



難しいことはよくわからないから、とりあえず作った各章の簡易表置いておくね。
※下に向かって進む本筋を便宜上『正史』とする。右は当該章の分岐エンド。
 ただし、各章が必ずしも地続きで実在したとは限らない。
【六】JabberwockyⅡ(間宮皆守ルート・幼少期)
沢衣村での事件。間宮卓司が羽咲を殺害しようとするも、由岐が救出。その際に由岐は崖に落ち死亡、また卓司も誤って皆守に刺されて死んでしまう。その際、卓司が皆守の身体を乗っ取る。
【三】Looking-glass Insects(ざくろルート) ・希実香ED
ざくろ救済ルート。このルートでは間宮卓司の人格は(順調に)新・由岐となり、終ノ空の事件は発生しない。旧・由岐、皆守、卓司の人格は消失。
そのため、羽咲が救済されない。
・ざくろED(正史)
ざくろ、スパイラルマタイを行い死亡。間宮卓司覚醒の引き金となる。
【ニ】It’s my own Invention(卓司ルート) ・希実香ED
全てを放棄し、飛び降りた希実香を抱きしめるED。このEDではおそらく間宮卓司は死亡し、旧・由岐、皆守、卓司の人格は消失。当然羽咲は救われない。
ある種、『間宮卓司』の人格として最も救われる選択かもしれない。
・卓司ED(正史)
間宮卓司、皆守との最終対決に勝つが負傷(というか自傷)。翌日、集まった生徒たちを空へ返したのち、新・水上由岐と対峙して屋上から落下。
【序】Down the Rabbit-Hole(由岐Bルート)
新人格である水上由岐視点による、間宮卓司の起こした事件への解答。(『終ノ空』の現代版的解決)
【四】Jabberwocky(皆守ルート)
破壊者としての人格・悠木皆守(正確には肉体の元の人格orそれを元にした人格)による、『素晴らしき日々』の違和感の一部解決編。
終ノ空前日に間宮卓司と対決し、ナイフで刺され人格消滅……。このルートで選んだ選択によって、のちのルートが決まる。
【五】Which Dreamed It(羽咲ルート)
羽咲視点による、皆守ルートの補完。間宮卓司が落下する際に、羽咲も飛び出す。
【六】JabberwockyⅡ(間宮皆守ルート・ラスト)
間宮卓司が空に還った際、皆守が復活。羽咲と共に落下するも生存。『Jabberwocky』で選んだ選択肢により、三つに分岐。
素晴らしき日々
(由岐消滅ルート)
向日葵の坂道
(由岐非消滅ルート)
終ノ空Ⅱ
由岐視点から始まるルート。音無彩名との会話によって、問題提起とその問に対する仮説が提示される。

【序】Down the Rabbit-Hole(由岐Aルート) ・鏡・司ED
由岐が幸せな世界。『終ノ空』の事件も起こっておらず、間宮卓司の人格が最も望んだ形(新・水上由岐)として固定されてるエンディング(見えているのが鏡と司な為)。
・AルートED
このルートでは高島ざくろの死亡が確定しており、水上由岐は巻き添えを食らった、という事になっている。その場合の羽咲の処理はどうなっているかは不明。


と、本当に大雑把に。
また、上記の表で『各章が必ずしも地続きで実在したとは限らない』と表したのは、全ての章が地続きであるという保証はないからである。例えば『終ノ空Ⅱ』での「2012/07/20である」ことと「校舎には普通に人が~」が正しいとするならば、「2012/07/20での間宮卓司による『終ノ空』の事件も起きていない」となり、『JabberwockyⅡ』での皆守の物語の実在が否定されてしまうことに。
……言ってしまえば本作は思考実験的な意味合いが強い。『終ノ空Ⅱ』で彩名のいう仮説7・偏在転生説でも、他に挙げるなら類魂説などもいえてしまう。更にいうと、ひとつの魂=すべてルートを見ている視点者、つまりプレイヤーのことであるというメタ解釈もできる。(『終ノ空』プレイヤーは否が応でも「終ノ空」という単語を想起させられるし、そうでなくても遊園地の「終ノ空」でプレイヤーはこの単語を識ることになる)。疑い出せば、ジレンマが如くどこまでも疑わなければならなくなる、という『ドグラ・マグラ』的性質構造を持っている。
まあ俺たちド素人は、素直に希実香タン可愛いって叫んでおきなさいってこった。


NEVER KNOWS BEST
(むしろFLCLネタ〉
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