baselineReview/Game

PC『パラノイア』(Innocent Gray)

《2011-01-09》   
[ADV]

ミステリネタでゲーム出してるInnocent Grayさんのとこの、五周年プレミアムBOX。 「カルタグラ」「ピアニッシモ」「和み匣」「殻ノ少女」が収録されています。 とりあえず各感想をネタバレ無しに簡単に。


カルタグラ


Innocent Gray処女作、それでいて最高傑作だと思う。
残酷描写が華麗なCGと妖艶な音楽で描かれる。
ミステリ的に素晴らしいというわけではないものの、意外な犯人(?)なども楽しめた。

あと、語られなかったことが別のルートで描かれるのは非常にいいと思った。
これは後の作品の方が顕著かもしれないけれど。

好きなキャラクターは秘密。あとは時子さんとか好き。


PP-ピアニッシモ-


中間までのミステリ的な雰囲気は最高。
特に、ちょうど中間地点と言える場面のシナリオと演出は神懸かっていた。
前知識無しだったためか鳥肌が立ってしまった。

しかし後半、各ヒロインのエンディングが似ていたりでだらけてきてしまったのが難。
また意味深なセリフとその構造から、言いたいことはわかるのだけど……。
正直、ミステリとしてプレイすると痛い目を見る作品。

好きなキャラクターは断然、綾音。ミステリ好き&プリーツスカートだからだ。
次点で久遠。


和み匣


「カルタグラ」「ピアニッシモ」のファンディスク。
「いのぐれっ!」は酷い(誉)パロシナリオ。百合絡みとかアツい。てかエロはほとんど百合。
「サクラメント」はカルタグラの正統続編。僕の好きなキャラが。
これをプレイしてようやく「ああ、カルタグラが終わったんだな」と思った。
「凛」はエロい。


殻ノ少女


途中までは良かった。しかし、中盤からのネタが思いっきり某ミステリと同じだった。
ここが大幅にマイナス。
……とはいえ、某ミステリとは違い、メインヒロインである冬子は一見物語的なヒロインかと思わせて、
すごく人間味のあるキャラクターだったと思えた点は、某作よりは良かったかなぁと思う。
登場人物のキャラはよく立っている。この辺の恋愛モノとしての感情移入させる方法は上手いかもしれない。
メインルートのラストの終わり方(解決に非ず)は、個人的にだが大好きだ。
しかし、いくらヒロインが可愛いからと言っても、ネタが某ミスと同じことには本当に注意。

あともうひとつ注意なのが、殻ノ少女はカルタグラのプレイが推奨されてるけど、
カルタグラのキャラがかなり物語に食い込んでくるシナリオがあるので実は必須じゃないかと思ってる。
てかカルタグラの一人が攻略キャラだし。

好きなキャラクターは冬子にステラ、あとは織姫。



・音楽について 音楽はすべてlittle wingのまにょさんで、そのクオリティは最高。
特に主題歌での、霜月はるかさんとのタッグはもうたまらない。
カルタグラ「恋獄」、PP「蝶」「Distance」、サクラメント「LUNA アレンジバージョン」、殻ノ少女「瑠璃の鳥」
はすべて名曲である。
(アルバム『トロイメライ』買っちゃったしね)

・CG
原画の杉菜水姫さんのファンということもあるが、CGについては申し分ない。エログロ描かせたらいいなぁ。
ちなみに、どんどんイラストは好みのタイプになっていっている。彼自身黒髪ロングの女性が好きらしく、
黒髪ロングキャラを描かせたらもうたまらない。
「殻ノ少女」での冬子の一枚絵はどれも好きで、特にベンチに座る冬子の一枚絵が最高。
(作品集『濡烏』買っちゃったしね)


総括すると、まあゲーム四つで諭吉さんならまあというところ。
思い出のあるカルタグラが再プレイ出来ただけでも結構嬉しいのでした。


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