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ミステリを書くということ

《2014-01-19》   
私は、趣味でミステリを書くことがある。主に某団体の同人誌に二冊間隔くらいのペースで掲載させてもらっている。
ところで私は、ミステリを書く際にまっ先に考えるのは、トリックやロジックではなく、書きたいシーンを思い浮かべる。そこのシーンに向かうために、 ようやく一体どのようなトリック・ロジックが適当か考える。その際にヒロインの女の子のイラストを書く。
エアミス研六号に寄稿させてもらった『守居鳥亞弥子の狂人理論』は、まずヒロインの設定を真っ先に考えた。性格、趣味、嗜好、容姿。それをイラスト化し、 そのキャラクターが最も良く当てはまるトリックを次に考えた。
知人であるミステリ創作者のみなさんに訊いてみると、どうやら珍しい(というよりも普通はそうしない)とのことだろうし、確かにメジャーな方法ではないと思う。 特に、キャラ小説的なミステリが乱立する現状を憂いてる身としても、別の方法を取りたいとは思って入るのだけど、モチベーション的な問題で他の方法がなかなか見つからない。
それに私は、既存のミステリで言うのならば東野圭吾『容疑者Xの献身』や小川勝己『眩暈を愛して夢を見よ』の様に、ある人物を描くための手段としてのミステリ、というのが好きなのである。



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