baselineMemo/Archive/2013_06-07-10

 僕が目覚めたとき、まっさきに目に入ったのは真白い天井で、次が風に膨らむカーテンだった。身体を動かそうとしても、まるで夢の中みたく上手く行かず、丸めた紙くずが喉に詰まっているようにうめき声しか出てこない。やがてコンパスみたく細い足に白い服を着せた女性が部屋に入ってきて、目覚めた僕に気づき、逃げるみたいに部屋から出ていった。やれやれ、まるで幽霊を見た顔をして、失礼ではないか。いまだ摩擦抵抗のある脳をガリガリと回しながら僕は考える。ここはおそらく病院なのだろう。先ほどのコンパスのような女性は看護師かなにかで、おそらく医者を呼びに行ったのだろう。思った通り、先ほどの女性が、白衣を着た男と共に入ってきた。教科書に眼鏡をかけさせたみたいな顔の男は言う。「あなたは約十年間、眠っていたのですよ」「十年もですか?」僕は驚き、掠れてはいたがようやく働き始めた喉が震えた。「そうです。あなたは山奥の崖の下で倒れているところを、たまたま登山者に見つけられたのです!」「いったいどうして!」医者は頭を振る。「覚えていないんですか」僕は医者を真似て頭を振る。「何も……何も、覚えていません」「自分の名前を覚えていますか?」再び医者を真似る。「何も……思い出せないんです……ここが病院であるだろうということは、わかるのですが……」教科書のような医者は、四角い頭を縦に揺らす。「無理に思い出さない方がいいかもしれません」そう言って立ち上がる。「そ、そうだ」医者が立ち上がった瞬間、僕の穴だらけの脳みそから、ひとつの名前が零れ出てきた。「平野……平野綾は」医者の表情が、教科書から六法全書に変わる。隣の看護師も、怪訝な顔をしてこちらを見ている。「いませんよ、そんなひとは」そんなわけがない。僕はたしかに、覚えているのだ。「い、いやだな、平野綾ですよ……いまをときめく、超人気声優の……」「いませんよ」医者は憲法第三十九条のようにはっきりと言った。「そ、そんなばかな。僕は覚えている。覚えているんだ。ほら、冒険でっしょっ、でっしょ、ホントが嘘に、変わるせーかいで」「どうやら混乱しているようだ」六法に変わった医者は、コンパスの看護師に向かい「鎮静剤を」と言う。「僕はおかしくなんかなっていない!」僕は医者に掴みかかろうとしたが、長く休んでいた身体は言うことを聞いてくれない。「平野綾とは、あなたの想像上の人間ではないですか?」六法は言う。「違う! ヘイヘイヘイにも出てた……ハマティス、マツモティーヌと呼んでいた!」殴りかかろうとしたが、いつの間にか僕の腕を、コンパスが押さえていた。やめろと叫ぶまもなく、コンパスに針を刺され、体内に液体が入っていく。途端に風景が霞んでいく。六法はコンパスに何かを話しかけているが、よく聞こえなくなっている。閉じゆく視界の最後に映ったものは、僕の腕に巻かれた黄色いリボンであった。〈了〉
2013/10/23

 プロットとはどう書くものなのか。それを探るべく、「紫藤はるか、探検隊」はアマゾン奥深くにある洞窟を訪れた。
 紫藤隊長は妖精帝國の『keep existing』を聴きながら、果敢にも洞窟を進んでいく。襲いかかるキャラ崩壊という蝙蝠の群れ、足元で蠢くロジックエラーという多足類に悪戦苦闘しながら、ついに洞窟の最奥まで辿り着いたのだった。
 だがそこで紫藤はるか。探検隊を待っていたのは驚愕の真実だったのだ。そもそもプロットとはなんなのかよく知らなかったのである。
 「どの口で『あれ、プロットはいいよね』とかほざいてたんですか」という後輩隊員の言葉に、現実から逃げ出そうと耳を押さえる紫藤隊長。プレイヤーから流れる『譫言 -沈みゆく私の-』と、泥沼に右足と左手を取られ、ツイスターゲームのような態勢でヌプッヌプッと沈んでいく紫藤隊長。みさぎ和の絵から出てきたかと身間違うポニテの女子隊長が「らめぇ」と綱を渡してくれるが、無惨、紫藤隊長は「右手、青」という言葉を残し、ついに髪の先まで沈んでしまったのだった。(姦) じゃなくて、(完)。

P.S. 生まれ変わったら苗床にするタイプの触手になって女の子捕えたい。
それがだめなら神になりたい。
2013/10/20

戦争だろうが……バレンタインちえりんはまだしも、その数カ月後にまたSR化したら……戦争だろうがっ……!戦争じゃねえのかよっ…!(財布が)
2013/07/06 20:43

夢に寺門ジモンが三人も出てきたせいで、テンションの波がおかしい。ひとりワニと戦ってた。
2013/07/03 14:44

いまのフロント? ちえりん、ままゆ、五十嵐さん、水本さん、ウサミンだよ。
(イベント時は変えるけど)
2013/06/22 10:49

モバマスのアイドル、ウサミンや美優さんや頼子さんあたりはプロデュースしたいというより、同棲したいって感じなのはなんでだろう。
2013/06/22 10:41

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